舞台「みえちゃったりする」出演してきました。

7/15,16と、亜路企画の舞台「みえちゃったりする」の音楽を担当致しました。主催は俳優であり、声優やナレーターとしても活躍中の大黒 和広さんです。脚本はトリック2などで有名な福田卓郎さんです。

二人芝居を3チーム、計6名の俳優さんが演じるという企画でした。幽霊が登場する現代劇。ホラー・サスペンス要素もありますが、基本のトーンは押せ押せのコメディ。トリック2同様、とにかくダジャレの嵐でした。なので、とにかく言葉とノリを殺さないよう、いろいろなドラマ音楽を研究しました。

テルミンの音色が基本的に不気味なので、バカバカしい音と不気味のギリギリを狙おうと、アイヌの口琴「ムックリ」を一日中練習して取り入れたり、波形をひたすらいじったり。そのほかも書ききれないほど、実は相当作品に向かい合いました。

演技を動画や稽古で拝見したのは割と直前でしたので、どう転ぶのか、正直不安でしたが、大黒さんがどっしり受け入れてくださり、シーンに追加曲もいただいたので、張り切って公演日ギリギリまで頑張りました。

会場はギャラリー「ゆうど」さん。古民家を改造したような、都会の隠れ里。日本の知恵が昇華したような空間です。公演当日は、とにかく俳優さん達のライブ感に溢れる戦いの現場でした。チームによってかなり違う解釈に、音楽の間やテルミンの奏法を変えながら演奏にあたりました。

幕間のテルミン演奏では、多くの方が不思議がってくださり。ニヤリ。
音楽も自分との戦いであり、聞き手との戦いであり、その瞬間との戦いですが、演技はさらに、「存在そのもの見続けられる」というプレッシャーの渦中にあり、当たり前ですが、熱量がすごい。違った個性とパワーの溢れる俳優さん達の存在と、演技に、考えされられる事も多く。そういう意味でも良い経験をさせて頂きました。(7公演見ましたが、全く飽きなかったのすごい。)

ご来場くださいましたお客様。声をかけてくださった大黒さん、岩城さん、俳優の皆さん、スタッフの皆さん。素晴らしい機会と時間をありがとうございました。

みなさま。これからの亜路企画の活動、要チェックですよ!

最後に、舞台で使った曲を1曲お届けします。コメディタッチの曲が多い中、1番ピュアな曲を。登場人物が好きな人を想うシーンで、演技を観ながら半ば即興的にできた曲です。