4月に出演したイベント、「SteamGarden10」の写真がオフィシャルサイトにアップされました。フォトグラファー、Taro Ireiさんの素晴らしい写真で、夢のパーティが蘇ります。
http://www.tokyosteampunk.com/gallery/
ここで、前回こだわったステージ衣装について触れます。これまでも、音楽、楽器、小道具まで一貫した世界を追求したステージアクトを心がけてきましたが、憧れのアーティスト達が立ったUNITのステージに立てるという事もあって、このタイミングで衣装もパワーアップしました。何と、オーダーメイドです。
自分の音楽にあった燕尾服が欲しい、という想いに応えてくださったのが、服飾デザイナーの山田英史さんです。紳士服のプロフェッショナルであり、いたずら心をくすぐられるようなカッコいい服を作るデザイナーさんです。
ファッションに疎い私のレベルも理解しつつ、いろんな資料を見てくれて、丁寧に私の目指す音世界や物語やスタンスを聞いてくれました。議論しながらゼロベースでデザインが描かれて行きました。コート、ジレ、シャツ、タイを作って頂きました。イベント当日まで粘って仕上げてくださり、夢の衣装が会場に届きました。
古い英国貴族の礼服をベースにしながらも、しわのある独特の素材。ブルゾンのようなポップなテイストが細かいところに盛り込まれてて、最高にカッコいいコート。首周りの高いジレは紳士の威厳を感じます。ドワーフのようなムッチリ体系の私でも、絵本に出てくる英国貴族のような、不思議なエレガンスを纏う事ができました。高貴でありながらギラギラでなく、少し闇を纏う様な風合いは、私の音楽にぴったりで、イメージした通りのテルミン奏者になれた気がします。
サンドアーティスト、エミュレヌエットの2人は本当に美しく妖しい、ドレス姿の幽霊でしたが、並んでみてキャラクターも、表現世界も融け合って、最高のコラボが実現しました。これまでで最高のステージを、ファッションの要素で押し上げてくれた山田先生に感謝しています。
日本には素晴らしいクリエイターがいるんですよね。そういう方々と知りあったり、文化的なやり取りができるのは、音楽を続けてきたご褒美だなと思ってます。